白色発動機

125ccオフ車であちこちツーリングするにっき

4日目、最北端へ(札幌から稚内)

 札幌市内の宿泊は、温泉併設のビジホにした。

 安く泊まれるならいい宿である。この朝もひとっ風呂浴びて、朝食バイキングを決めてから走り出す。充電完璧である。キャンプではこうはいかないことがある。このトレードオフは難しい。

試される大地(風編)

 札幌市内は何度も来てるだけあって快適に走る。道を知っているというのは大きい。たとえば北に効率よく向かうには、創成川通り、トンネルの入り口だってことをなんとなく覚えている。京都でいえば烏丸より堀川がはやい、みたいなもんである(わかりにくい)。
 市内を抜け出して、R231にノーズを向ける。石狩川を渡る橋で、これまで経験したことがない横風にみまわれた。


 横風はこの日ずっとつきあうことになった。煽られてはおりゃおりゃと進路を直す。そのうちに、フライトシミュレータの横風着陸のシナリオをずっとやってるみたいなもんだってこと、風の息継ぎは関東や関西とあまりかわらないこと、ウインド・アビームで走るディンギーでもっと強風でもひっくり返らなかったことなどを思い出したら、まあふつうに走れるようになった。とはいえ相対風としては向かい風成分が増えていてパワーは食われる。がんばって走る感じにはなる。まあ心が負けたら負けである。危険の感性評価がズレるのはまずいけど。

昼ご飯は増毛

 天気は快晴。横風もらいつつ、日本海の眺めを楽しみながら走っていたら、ランチのタイミングで増毛についた。駅舎を眺めたあと、適当にぐぐって「まつくら」にいってみようと決めた。

 メニューをみてみると、甘エビたくさんとウニをのせた「うにエビ丼」というのがある。なんだその好物オンリー丼は。



 ほんと夜ご飯はセイコマでいいからランチで贅沢すべき。ベストご飯これでした。

ブログのための写真撮る

 この旅の隠れ目的に、バイクがきれいなうちに、バイクの写真をとっておきたい、というのがあった。ブログのヘッダ画や、Twitterプロフィール画像にするのである。そんな目的を思い出していい光を選べるロケをさがしつつ走る。すると苫前でいい感じの場所をみつけた。

 そして撮る。
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# 25年前のレンズだけどよく写りますね。よく雑誌の人がやってるみたいにサイドスタンドに石はさんでもうすこし立てたかったんですけど、強風だったのでリスクとりませんでした

ひたすら北へ

 いい画が撮れたと思った瞬間に荷物をたたんで、さっさと走り出した。あいかわらずの強風、天気は悪化してくる。ライダーとはほとんどすれ違わない。寒くなって道の駅てしおに入ってみると、なんとキャンプ道具満載のGN125が! ピンクナンバーに親近感を覚える。オーナーさんは若いお兄さんであった。稚内でキャンプして南下中とのこと。道の状況などの情報を交換してお互いの安全を祈る。
 道の駅てしおを出て、オロロンラインを北へ突き進む。右は原野、左は日本海という晴れていればナイスな道だが、曇り、小雨、横風が強風とあまり楽しい雰囲気ではない。稚内までの残り距離をにらみながら走る。そうこうしているうちに稚内市内についた。時刻は17:00。日没は北緯45度のここでは19時過ぎである。ホテルに重い荷物を降ろして、宗谷岬に向かうことにした。

ついた!

 荷物とおろし、追い風に変わったこともあって、宗谷岬までの道のりは極めてかんたんに感じた。見覚えのあるカーブをすぎてその先のはず、と思ったら、あっけなく最北端のアレがみえた。エンジンをとめて、アレの前までバイクを押していく。


 本当についてしまった。計画通りであっけないというか、やればできるもんだというか、そんな感じである。ステッカーを買おうかと思ったら例の青い売店はもうしまっていた。明日くればいいやということで、そそくさと稚内に戻る。
 稚内への戻り道は、強烈な向かい風であった。5速巡航でトルク負けして、4速に落としつつ、セイコマによって買い出し。ホテルに戻って風呂に入り、セイコマフルコースでささやかな祝杯(2度目)を楽しんだ。温泉を楽しむには寒いくらいがちょうどいいかもしれない。

今日のメモ

主なルート: 札幌->R231->R232->r106->稚内->R238->宗谷岬->R238->稚内
走行距離: 396.6km
天気:晴れ、曇り、小雨