7日目、食いだおれてからフェリー乗船(帯広から苫小牧)
帯広の朝である。宿は、なんだかしらんが「朝食モニターアンケートつき割安プラン」というのを申し込んでしまったので、朝食がついてオトクなわりに、ホテルの朝ご飯が強制されてしまう。今日もたくさん食べなければならないので(使命)、そこそこ食べて、さらに食べることにする(?)。
ますやパン「麦音」はツーリングマップル北海道2015に載ってないけど最高なのでみんな行くべき
いいたいことは小見出しに詰めた。2食目の朝ご飯はこれだ。
ますやパン「麦音」。めっちゃ快晴で、17度くらい。さわやかな朝来てる pic.twitter.com/bqvxC8ndya
— 白ハツ (@shirohatu) May 27, 2016
体力の限界まで食べる仕組みと環境が用意されてる #試されてる大地で試されてる pic.twitter.com/97xEIfzlL3
— 白ハツ (@shirohatu) May 27, 2016
五感をフルに発揮して4つ選んだがどれも素晴らしかった。たぶんどれくってもうまい店だろうと思う。次回、アンパンは持ち帰る作戦で。
食いだおれながら前へ
さらに六花亭本店のオープンに突入する
はうはうっ…! pic.twitter.com/Xtk1ZjBO4T
— 白ハツ (@shirohatu) May 28, 2016
すでに言語能力が失われた。記憶をたどると、なかの白いやつがすげーうまい。よつ葉乳業ばんざい。
そして「こうばしや」というナイスなパン屋さんで立ち食いしていると我に返った。そろそろフェリーに向かわないといけない。愛国駅のクンロクとか、幸福駅とか完全に忘れていた。でも、清水ドライブインで牛トロ決めるのは忘れない。
うああああ pic.twitter.com/EOuFlDKO0z
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月28日
ハイアベで苫小牧へ
もう一泊帯広でもまったく問題がないが、胃袋にもスケジュールにも限度はある。未走破の日勝峠を越えて苫小牧に向かう。ストイックに走るモードに戻るのである。
R274日勝峠を越えて、道の駅樹海ロード日高。登り坂で向かい風、エンジン耐久試験でした(問題なし)
— 白ハツ (@shirohatu) May 28, 2016
登りでハヤブサにぶちぬかれた。正直125はしんどい。
峠を越えてからは、大型やトレーラがふえてきた。みんなぶっとばす流れにのって一緒に苫小牧を目指す。途中雨にふられたが、気にせず走り続けた。
またくる
ペース調整しないで走ったらオンタイムで到着。ロスなしすばらしい。
ついてしまった。オンタイムでした pic.twitter.com/WRPJ9kW5I0
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月28日
乗船手続きを済ませ、乗船する。案内開始は1715ごろだった。
どーん pic.twitter.com/YNOMq28tS9
— 白ハツ (@shirohatu) May 28, 2016
もやいがとかれ、バウスラスターとスタンスラスターが作動して、北海道からはなれた。行き足をつけた船は南に向かう。
またくるよー! pic.twitter.com/dzL8LDMfu2
— 白ハツ (@shirohatu) May 28, 2016
すこしは感傷的になるかなと思ったがそうでもなかった。あと、胃袋が重い。
今日のメモ
主なルート: 帯広市内ぐるぐる->道の駅おとふけ->r75->R38->R274->清水ドライブイン->R274->R237->R235->r259->苫小牧西港フェリーターミナル
走行距離: 222.4km
天気: 晴れと曇りと雨
気温: メモなし。たぶん14度、23度くらい
6日目、知床峠を超える(知床斜里から帯広)
125ツーリストの朝は早い。高速道路をつかえない都合上、早朝に起床して距離を稼がないと、移動距離の制約が増えてしまう。ビジホ泊のこの旅では、なるべく遮光カーテンを閉じずに眠るよう努めていた。
この日も5時に目覚めた。この時期の北海道、日の出は4時ごろ。窓の外は明るいが、日差しは感じない。雨の音も聞こえる。昨日の天気予報では午前中から昼のどこかで晴れるといっていた。風呂にはいったり、駅前のパン屋で買ったパンをもぐもぐしたりしつつ、GPVをチェックして、いつ晴れるかを検討する。
9時には晴れるんだなほんとだな(予想です) pic.twitter.com/OOjAsJkqQN
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月26日
過去に知床峠を通過したときはどれも雨だったのだ。なんとか今回は晴れの知床峠にいってみたいと思っていた。GPVを信じて、9時に道の駅うとろ・シリエトクにつくだろうスケジュールで出発した。
出発時点で雨はやみ、風も吹いて路面はハーフウェットからドライにかわりつつあった。東に進むにつれて、雲はどんどん消えていく。結果これだ。
道の駅うとろ・シリエトク。はれたよ! pic.twitter.com/4e8SKnIFgm
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月27日
たいへんめでたい。
知床峠を越える
写真でごらんください。
# 斜里からウトロに向かうR334。朝凪のぺたっとした水面が印象的
# R334、知床横断道路の入り口。法面が整形されているあそこを走っていくのだ
# だいぶ登って、知床峠駐車場手前。正面に見える雲がかかっている山は羅臼岳
# 知床峠駐車場を過ぎて羅臼側に降りはじめたところ。この残雪の間の道を進んでいく
# 振り返って羅臼岳再び。このカーブを走ってきた
# 羅臼側に降りていく道の様子。こっちはすっかりドライだった
ワインディングとしても楽しい道である。とはいえ荷物積んでいるし、こんな遠い場所で絶対コケるわけにいかない。景色を楽しみながら、ときどき止まって写真撮ったりして、全部リーンウィズでていねいにていねいに走った。できれば往復したかったけど、その時間はなく、次にすすむ。
ダートを登ってホットドッグ
さて、峠を下りたら霧の羅臼であった。途上、ナイスな温泉があるのは知っていたが、今日の宿は帯広市内。明日の夕方にはフェリーに乗船する都合上、さっさと進まなければならない。また、十勝平野にはすばらしくおいしいものがたくさんある。これまでの北海道経験を活かして、食にこだわりつつ距離を稼ぐことにした。
標津を過ぎたあたりで霧も晴れ、北海道らしい直線を飽きるくらい走ったら、今日のランチポイント、開陽台である。ミツバチ族の伝説の地とかは私にはわりとどうでもよく、ここのホットドッグがうまいらしいが未食であることが重要だった。坂を登って駐車場にバイクをとめて、さて階段を上るかと思ったら「バイクは登れるよ」的な看板がトイレの横にある。徒歩で偵察してみると、やや掘れた土の道。雨で濡れてるがドロドロではなく、勾配もそんなにきつくもない。逡巡する間もなくあっさり登る。こういうとき軽い125は気楽でよい。
バイクで登りおえると、空と雲と草で幼稚園児の風景画みたいな様子が360度ひろがる。
開陽台ついた。ごはんたべる pic.twitter.com/VhjoOsWqvC
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月27日
狙いのチーズドッグはたいへんすばらしかった。よいパン、よいソーセージ、よいチーズ、よいハチミツである。ホットドッグ好きならまちがいなくおすすめ。
うめえな pic.twitter.com/6b1q1iR0Eo
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月27日
マスターによると「うちでとってるハチミツ」だそうだ。クローバーのハチミツがある時期に再訪したい。
なおさっきの道の下りは、一瞬フロントすべらしてひやっとした。調子にのるものではない。
くいだおれ平野、十勝
いい道にいい食事ですっかり満足したはずが、十勝平野にはおいしいものがたくさんある。明日の夕方にはフェリーだ。なぜか焦って「たくさんたべなければならない」という使命感が脳内に発生する。貧乏性というのは簡単になおるものではないようだ。
というわけで、摩周湖や阿寒湖は華麗にスルーしながらR241を西へ突き進む。とちゅう足寄の道の駅でチーズやらをおやつにほおばり、さらにR242で帯広市内に突入した。豚丼を食べるしかない。
すっかりバカになってたので、今日の夜ご飯は豚丼2杯である。1杯目は「ぶた丼のとん田」のバラぶた丼。
うまい。上質の肉、上質の脂がタレとともにご飯を加速させる。テーブルには3種類の香辛料——山椒の粉、胡椒、にんにく一味、がおいてあり、ブタの脂との相性はきわめてよい。とくに「にんにく一味」がご飯を急加速させるので危険である。あっというまにたいらげた。
2杯目は元祖な「豚丼のぱんちょう」で梅。松竹梅でお肉の量が変わるというメニュー構成である。梅でもこの量だ。これにナメコ汁をつけた。
やはりうまい。炭火焼きのフレーバーが豚肉をつつむ。歯ごたえはしっかり。逆にそれがうまみをより深く体験させる。加水たっぷりで炊かれた米は寿司米のように甘く、グリーンピースは見た目よりも鮮やかな香りをはなつ。ナメコ汁は味噌も出汁もナメコも完璧だ。老舗えらい。
こうして美味しんぼごっこを楽しみつつ、3杯目いこうかと思った。ところが、ここで冷静さが発揮された。ビジホの温泉につかっておとなしく眠る。
明日はフェリー乗船日。帰りたくない。
5日目、オホーツクを南下(稚内から知床斜里)
稚内の温泉ビジホで目標達成のさわやかな目覚めである。朝風呂をあびて、出発の準備をする。5日目ともなるとパッキングがこなれてきて、よくつかうもの、あんまり使わないもののソートがほぼできてきた。そこでふと気づいた。過剰な防寒装備と、過剰な雨対策を捨て去れば、荷物を一つ減らせる。
昨日の夜、荷物を降ろして宗谷岬にいったときに、広くなったシートの快適さと、軽量化による気持ちよさの両方を体験していた。そう思ったときには、宅急便伝票を書いて自宅宛に発送していた。ビジホ泊ならコインランドリーの毎日運用で着替えが1日分ですむのも大きい。旅は身軽に、である。
身軽になった勢いで宿を出て朝ご飯。最北端のふてぶてしいやつに会いにいった。
あさごはん pic.twitter.com/lUQtrGesRK
— 白ハツ (@shirohatu) May 25, 2016
エッグマックマフィンおいしい(ツイストもすきです)。
最北端イベント
さて、昨日やりのこした最北端イベントを堪能する。具体的には
- ステッカーの購入
- 最北端ガソリンスタンドでの給油
- 宗谷丘陵を走る
の3つである。どれもエンジョイできた。宗谷丘陵はめっちゃいい道だが風がすごくて若干つらかった。右にバンクしながら左にカーブしたのははじめてである。
エサヌカ線
今日の旅路は網走を越えて知床斜里まで。明日の知床峠チャレンジをにらんで移動である。例によってひたすら走る。あいかわらず強風で、しかも風向きが変わって真横になった。対応できる余裕は増えたものの、丘の稜線で突風をもらったときはちょっとびっくりした。風下側にマージンとりながらつきすすむ。
猿払を過ぎて、エサヌカ線に入った。わかりやすくいい道である。北海道らしい。
エヌサカ線はじめてきた pic.twitter.com/qt9fwBVSVt
— 白ハツ (@shirohatu) May 26, 2016
エサヌカ線ね。 https://t.co/zAAebj80zQ
— ほりちゃん (@Mr_Holy) May 26, 2016
対向するカブの若者が全力笑顔で全力ヤエーしてきた。にこやかに返した。天気はいいが相変わらず横風がつよい。たんたんと走る。
今日のランチとおやつ
お昼ご飯どき、さしかかった枝幸に魅力ある食事処はみあたらず、セイコマで豚丼を購入。道の駅マリーンアイランド岡島で食べることにした。
いいじゃない。 #セイコマ pic.twitter.com/HJUEU6lz6r
— 白ハツ (@shirohatu) May 26, 2016
天気と眺めがよければおいしい。建物の影で風が防げるのもうれしかった。食後は芝生に寝転んでのんびりした。
そしてまた南に向かう。牧草地と牛が増えてきた。おやつに興部のソフトクリームをねらうことにした。
おやつタイム。すばらしくうまい pic.twitter.com/6XyCVVxlLV
— 白ハツ (@shirohatu) May 26, 2016
これはほんとうに素晴らしかった。十勝の乳製品と違って、草の香りがより強い。そしてうまみがすごい。人生ベストソフトクリームといえる。どんくらいベストかっていうと、日世のコーンにつかわれてる香料がじゃまなくらいってよくわからないなすいません。
クンロクに遭遇
ほいでもって、しつこく南に走る。ツーリングマップルには「単調な」とか書いてあって、実際その通りである。ここを通るのは3度目だが毎回退屈だ。明るい時間に通るのははじめてなのでまだマシかもしれない。そんなこんなしていたら、蒸気機関車がどーんといた。
あらこんなところに9600 pic.twitter.com/AvBfUtCq5j
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月26日
雪国仕様。クモの巣はりまくってるなぁ pic.twitter.com/CDRyfPFKTb
— 白ハツ (@shirohatu) 2016年5月26日
よこに博物館的な施設もあるので入ってみた。
鉄分しみる pic.twitter.com/jt0NOyj53U
— 白ハツ (@shirohatu) May 26, 2016
展示はけっこう興味深いものの、北海道の鉄道史が頭にはいっていないと解読できない感じがある。マニアな人のみにおすすめ。
@shirohatu 1920年度、川崎造船所で製造だった。カワサキか…。
— 白ハツ (@shirohatu) May 26, 2016